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コラム

COLUMN

2025年12月16日、埼玉県にお住まいの宮城由美子さんをゲストにお迎えし、23歳になる息子さんとの20年にわたるお出かけの軌跡についてお話を伺いました。

1. 我が家のモットー:「命は有限、チャレンジは諦めない」

宮城さんの活動の根底にあるのは、「障害を理由に諦めない」「楽しむことを大切にする」という強い想いです。

「今」を大切にする

息子さんは生まれてから約3年間入院しており、当時は病院の屋上庭園を散歩することさえ貴重な体験でした。看護師さんの協力を得て病院近くの公園へ桜を見に行ったことが、おでかけの始まりです。当時は「公園デビュー」という言葉が流行だった時代で、入院仲間の家族と一緒に一歩外へ踏み出したこの経験が、その後に繋がりました。

また、共に戦った入院仲間の多くが亡くなった経験から、「1日1日が大切」「元気な時にお出かけしよう」という思いが強まり、退院後は飛行機、海、ディズニーなど、次々と新しい挑戦を重ねてきました。

2. 夢を叶えた体験と出会い

プール、乗馬、温泉、スケート、キャンプで薪風呂…沢山の写真とエピソードを伺いながら、宮城さんや息子さんが紡いだ縁や出会いに触れることができました。

旅先でお互いに得られる貴重な体験・出会いも「外に出ないとできない」との言葉が印象的でした。

息子さんが生まれる前から大好きだというサッカー観戦は、息子さんの病気が分かった後もサポーター仲間が「気にしないで、連れておいでよ!」と温かく迎え入れてくれ、今でもとても大切な絆となっているそうです。

イルカパークでの奇跡

息子さんが20歳のとき、長年の夢だったイルカとの触れ合いが実現!イルカが息子さんの様子を察して自ら近寄ってきてくれた瞬間は、忘れられない思い出となりました。

3. 安心してお出かけを楽しむための工夫

20年間の試行錯誤を経て、宮城さんが実践している具体的なアイデアです。

宿泊先は「エレベーターのサイズ」を重視

大きなバギー(奥行き約120cm)を使用しているため、事前確認ではお部屋の広さだけでなく、エレベーターにバギーが入るかを必ず電話で問い合わせます。

新幹線の多目的室と「寒さ対策」

新幹線の多目的室(個室)は、椅子を広げるとベッドのようになり、横になって移動できます。ただし、夏場でも個室は冷房で非常に冷えることがあるため、厚手のブランケットを用意するか、車内で借りることをお勧めされています。

夏場の暑さを乗り切る装備

夏の外出時の必須アイテムは扇風機です。さらに、クーラーボックスにアイスパックと凍らせたペットボトルを詰め込み、万全の暑さ対策をして出かけます。

夜間のケアを助けるライト

宿泊先やキャンプでのケアには、形を自由に変えて吊るしたり置いたりできる、持ち運び可能なライトが重宝します。

移動手段の柔軟な切り替え

息子さんが幼い頃は荷物が積める車移動がメインでしたが、現在は親の体力も考慮し、駅員さんのサポートを受けながらゆったりと電車で移動するスタイルも取り入れています。

4. 最後に:一歩を踏み出す勇気

宮城さんは、最初から外出にポジティブだったわけではなく、かつては外出どころではないと控えていた時期もあったと振り返ります。しかし、「行きたいと思った時に行く」ことを積み重ねていったそうです。

参加者の感想

アンケートでは

「小さいうちの旅と、大きくなってからの旅の難しさのグレードの差がリアルに響きました」

「事前準備は大変そうだけど、やっぱり体験させてあげることの大切さに気付かされた」

といった声が寄せられました。

今後の予定

今後の体験談をきく会のお知らせは、ててとて旅行舎ホームページの「イベント」欄に掲載しています。
ぜひ参加をご検討ください!

▼イベントページはこちら

https://tetetote-travel.jp/event

※本相談会は、第一三共「思いをつなぐ」次世代応援プログラムを受けて実施しています。

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