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コラム

COLUMN

「ててとて旅行舎」を運営するTry Angleでは、医療的ケア児とその家族が旅行や外出をより楽しめるよう、サポート方法や現場の工夫を学ぶための勉強会を定期開催しています。

2025年1月27日、第4回 医療的ケア児と家族の旅行・外出支援に関する勉強会 「テーマパークを楽しむ企画と準備のポイント」を開催。NPO法人Linoの代表理事 後藤ゆかりさんをゲストにお迎えし、テーマパークを楽しむ企画と準備のポイントについてお話いただきました。

NPO法人Linoは、障害をお持ちの方とそのご家族を対象として、様々な支援を行っている団体です。 その活動の1つに「Linoツアー」があり、家族のみでは実施困難な旅行に、医療従事者やサポートスタッフがサポートを行うことで体験学習を強化し、家族間やサポーターとの共有体験を促進することを目的として行われています。

企画と準備のポイント

これらツアーの企画と準備をしていくうえでのポイントを「When (いつ?)」「Where(どこで?)」「Who(誰が?)」「What(何を?)」「Why(なぜ?)」「How(どうやって?)」といった5W1Hでお話いただきました。
開催日時や、諸々の締め切り日の設定、行き先や待ち合わせ場所、サポートがどれくらい必要か、参加する人はどんな人か、等といったポイントがありますが、中でも「Why(なぜ?)」の、何のために企画や開催をするのかという目的と、開催することで達成したい目標が何か、を明確にすることが1番大事で、これらの目的、目標に合わせて準備をしていくことが必要となってきます。


例えば、主催者側が主導で、テーマパークに一緒に行こう!といったツアーなのか、それとも次は家族だけで行ってもらうためのプレツアーのような感じで開催するのか等、目標によっても ツアーの目的は変わってきます。ツアーの企画時点で、主催者側の目的をまず明確にし、参加者と主催者の意見をすり合わせることはすごく大事なポイントになるとのこと。

目的が明確になったら、開催にあたって、参加ご家族に事前アンケートを行い、医療的ケアの内容や、体の状態、食事の状況、希望するサポートの内容等を確認します。その中で、 特に初めて参加される方については、オンラインでスタッフとご家族の顔合わせやツアーの説明会を行って、顔を合わせて気軽に喋れる状況を作ったり、事前にLINEのグループを作ることで発言しやすい空気を作ることも心がけているそうです。

次に、Linoツアーで実施されたツアーの内容をお話いただきました。使用する共有ツールやアプリ、テーマパークや目的に合わせた待ち合わせ場所や集合時間、食事についてや、救護室と介護ベッドについて、新幹線の利用や福祉タクシー、ホテルについて等、準備の段階で確認しておくべきことや、ポイントについて、テーマパークごとに細かな情報やノウハウを共有していただきました。

参加者の感想

アンケートでは、「サポート側の事前準備の大切さがわかりました。」「具体的なスケジュール、計画の立て方など参考になりました。」「目的や達成したいことを確認しておくことがポイントというのが気づきでした。」といった声が寄せられました。

今後の予定

勉強会では、医療的ケア児者の旅行や外出に関する情報を、業種や所属を超えて共有を行っていただける「医療的ケア児の旅行支援ネットワーク」についてご案内しています。

今後の勉強会開催のお知らせは、ててとて旅行舎ホームページの「イベント」欄に掲載しています。
ぜひ参加をご検討ください!

https://tetetote-travel.jp/event


※本勉強会は、「赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン 重症児等とその家族に対する支援活動応援助成」を受けて実施しています。キャンペーンにご寄付をくださった皆さまへ心から御礼申し上げます。

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