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レポート

REPORT

こんにちは。
東京在住、4歳の医ケア児長男と3歳の次男の母のShioriです:)

今回は大型連休に2泊3日で伺った福井県の旅行レポをお届けします。

リアルなトラブルや旅行中の我が家の工夫など。
医ケア児連れでも関係ない、大人も子どもも楽しむをモットーとした我が家の旅行記です。

なぜ福井旅行? 移動手段は?

我が家は東京在住、福井までかかる時間は車で約6〜7時間。
新幹線だと約3時間。

医ケア児に関わらず、子連れだと結構大変な長距離移動。

それでも我が家が福井に行こうと思った理由、それは「次男が恐竜博物館へ行く動画を何十回も再生しているから」
ただそれだけ、シンプルな理由が我が家の原動力。

それでも医ケア児長男と福井旅行に行って良かったこともたくさん発見しました◎

移動手段は新幹線で行くことも考えましたが、福井駅から恐竜博物館まではバスかレンタカー…。
それなら自分たちのペースで移動できる自家用車で行こうと、夫と運転を交代しながら向かいました。

1日目、まさかの大失敗

自宅を出たのは当日の午前2時。
外部バッテリーや呼吸器、酸素ボンベ。
余分すぎるだろうと思えるくらいの荷物を持って出発!

我が家の旅行準備リスト
https://note.com/oney_im/n/n3d5d70c25dfd
私は携帯のメモ機能でチェックボックスをつけて使いまわしています◎

到着は午前8時。

高速道路は時間帯もあり、渋滞などはありませんでした。
子供達も寝ている時間なので大きなトラブルもなく。
長男のチャイルドシートは専用に作ったものではなく一般的に販売されているCombiのものなのですが、フラットまではいかずとも上体を倒すことができるので角度を変えたりタオルを入れたりしながら長距離移動を乗り切りました。

Combi ジョイトリップ エッグショック GH
https://www.combi.co.jp/store/endcarseat/joytrip/g/g117699
※今は生産終了となっている商品ですが参考までに。

8時には福井県南越前町のサービスエリアの恐竜のオブジェを見て大興奮!
1日目は恐竜博物館で、2日目は海の方へ行こうと考えていた私たち。
早速迫力のあるオブジェを見て気分が上がり、よし恐竜博物館に一番乗りの気持ちで向かおうと夫と話しながら進んでいきました。

「あ、オンラインチケット買っておいたほうが楽かな〜〜」とサイトを開くとチケットは完売、内心焦りながらも大型連休だものね現地で買えばいいさと思う母の目には

(AI による概要)
福井県立恐竜博物館は、現在、入館に際して事前予約が必要です。予約は、公式ウェブサイトから行うことができます。当日券も販売されることがありますが、予約状況によっては購入できない場合もあります。

と…。

すぐさま夫と子どもたちに謝り計画変更!
夫が旅行ブックを読んでくれたおかげで、『かつやまディノパーク』に先に行けばいいのではと提案してくれたので柔軟に対応できました◎

そして組み直した我が家の福井旅行計画はこちら。

1日目:かつやまディノパーク→ホテルにチェックイン→福井駅周辺散策→夕食
2日目:ESHIKOTO(複合施設)→福井県立恐竜博物館→ホテルにチェックイン→夕食
3日目:東尋坊散策

さらなるトラブル

気を取り直していざ勝山へと思ったところで、ナビの情報更新がされておらず、高速道路が通行止め……1時間のタイムロス……。

流石の私たちも心が折れそうに。
でもここまで来てこんな気持ちになっている場合じゃない!と気を取り直して、勝山に向かいます。

お車でいかれる方は山岳地帯特有のトラブルによる通行止めにお気をつけください。
ちなみにGoogleマップは更新されていて、Yahooカーナビは更新されておらず…。
個人的に、ですが我が家は車載ナビより何よりGoogleカーナビを信じると誓いました。

『かつやまディノパーク』へ到着

恐竜博物館とかつやまディノパークへ続く一本道が、10時にはすでに渋滞が…
駐車場についてからは、すぐに福祉車両スペースへ案内をしていただけたので、入り口から降車まで約30分ほどかかりました。
混雑時は職員用駐車場を福祉車両スペースにしていいですよ、と警備の方に教えていただきました。
福祉車両でない車も続々駐車できていたので、移動距離が多少離れてもずっと止められないという事はなさそうでした。

早速車をおりて、徒歩10分程度で恐竜博物館からかつやまディノパークへ移動しました。

かつやまディノパークでは多くの恐竜たちに囲まれた森を散策。
バギーでの移動は傾斜が多いため、夫に任せきりにはなりましたが、一緒に回ることができました!
音のなる恐竜たちに長男も興味を示し、ジッと見つめていました。

【かつやまディノパーク】
住所:福井県勝山市寺尾51−11 かつやま恐竜の森内
WEBサイト:https://www.dinopark.jp/
アクセス:福井駅より車で約45分
営業時間:9:00~17:00

テイクアウトでピクニック気分

お昼ご飯は恐竜博物館外の『ザウルスキッチン』でテイクアウトをしました。
はじめは店内で食べようと思いましたが、13時過ぎでも混雑していて席が開かなかったので芝生でテイクアウトしたものを食べました。

次男が喜ぶであろう、ランチBOXは目の前で売り切れ。
それでも各商品、恐竜モチーフのものが入っているので満足度はかなり高かったです!

福井駅周辺散策

母的おすすめスポットは、恐竜博物館でもなくディノパークでもなくどこかの施設でもなく……福井駅周辺です!!
東京と同じような風景に紛れ込んでいる恐竜たち。
日常と非日常の入り混じった空間は、24歳の母の心をもワクワクさせるものでした。

オブジェだったり遊び場だったり動いたり。
次男は大興奮で1時間では足りないくらい遊んでいました。

福井駅には恐竜マップというのがあったり、楽しいコンテンツが盛り沢山なので散策楽しんでください:)

束の間の大人時間と福井のいいところ発見

私が福井に来てびっくりしたことは、なんといっても医ケア児の多さ!!
東京でこんなに1日で医ケア児を見たことはないというくらい見かけました。
さらにびっくりしたのは、ケア者がお酒を飲んで楽しんでいるのも見かけたこと。

医ケア児同伴でケア者がお酒を外で飲んでいるなんて東京では見たことがない。
東京だけでなくどの旅先でも。
むしろ我が家が特殊?とさえ思っていました。

旅行後に聞いたお話だと、そんな医ケア児とそのケア者たちが過ごしやすいのはオレンジキッズケアラボさんという医療的ケア児を支援する団体さんがいるからでは?とのことでした。

そんなこととは知らず、我が家も夕飯の予約まで余った時間で夫と乾杯タイム。
お洒落なビール専門店のちょっと珍しいフレーバーのビールを楽しんでいると……「あの〜」と声をかけられました。
そう、声をかけてくださったのは、オレンジキッズケアラボさんの皆さんでした!
医ケア児がいるからには声をかけずにいられないとおっしゃっていて、こんな温かい人たちがいるなんてと思っていたので、後日談を聞いて納得しました。

夕飯は事前に予約をしていたお蕎麦屋さんへ行きました。
開店と同時の17時に予約をとっていたので混雑することもなく、バギーの長男も邪魔なく入店できました。
お子様セットも豪華で、なにより旅行中に食べた塩蕎麦の中で一番美味しかったです!

【OUR BREWING】
住所:福井県福井市中央1-3-5 FUKUMACHI BLOCK 1F MINIE内
WEBサイト:https://ourbrewing.com/
アクセス:福井駅より徒歩5分
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:30)

【蕎麦Dining 一福】
住所:福井県福井市中央1丁目8−1 福井西武 8階 ダイニングスクエア内
WEBサイト:https://sobadining-ippuku.com/
アクセス:福井駅より徒歩7分
営業時間:11:00分~15:00/17:00~22:00

恐竜博物館の前にちょっと寄り道

2日目は恐竜博物館が13時に予約できていたので、朝イチでホテルを出て、恐竜博物館へ行く前に『道の駅恐竜渓谷かつやま』と『ESHIKOTO』という複合施設へ行きました。

道の駅は福井駅前から約40分ですが、ゴールデンウィークでも大きい渋滞は3日間全てなかったので、移動もスムーズでした。
道の駅には恐竜が乗った滑り台があり、次男は10回くらい滑っていました。
ちょっとした隙間時間にお土産を買ったりできる道の駅は、とてもおすすめです!

『ESHIKOTO』は永平寺町にある、川や自然に囲まれている景色のいい複合施設です。
大自然を目の前にしながらお洒落な焼き菓子屋さんやパン屋さん、酒屋さんなどを楽しめます。
恐竜博物館とは反対方向ですが、道の駅からは車で17分、恐竜博物館までは車で21分と移動もしやすい距離感なのでスケジュールに余裕のある方にはぜひ行ってほしいスポットです。

我が家は大吟醸ソフトや、夜にホテルで楽しむためのお酒、軽食用のパンを買いました。

【道の駅 恐竜渓谷かつやま】
住所:福井県勝山市荒土町松ヶ崎1−17
WEBサイト:https://katsuyama-navi.jp/michieki/
アクセス:福井駅より車で約40分
営業時間:9:00~17:00

【ESHIKOTO
住所:福井県吉田郡永平寺町下浄法寺第12-17
WEBサイト:https://www.eshikoto.com/ja
アクセス:えちぜん鉄道「永平寺口」より車で7分
営業時間:8:00~16:00

恐竜博物館、第1回

のちにもう一度行くことになる恐竜博物館へ向かいます。
昨日の渋滞は可愛いもので……12時に付近につくものの程遠い場所で渋滞が始まります。
パンを買っておいてよかった……みんなでつまみながら1時間の渋滞を乗り越えます。
やはり昨日と同じで、駐車場につけばすぐに車を停められるのは同じでした。

時間はギリギリになってしまいましたが、なんとか入場!
まずは展示を堪能、次男と一緒に楽しみにしていたダイノシアターへ。
四方に恐竜がいるので何度に見ても見切れない、それがよかったです。
バギーもそのまま入れるので、長男も迫力ある映像を楽しんでいました:)

展示を見終わって恐竜博物館の限定商品を買いに行こう!と商品を選んで向かうと、最後尾は30分待ちですと……。
それではホテルチェックインが間に合わない……うーーーーーん、諦め!!
案の定、大泣きの次男に、父と母は次の日は雨だし午前で帰らなきゃいけないから観光はできないし、流石に可哀想なのでもう一度来ようかと会議の上、決定しました。

【福井県立恐竜博物館】
住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
WEBサイト:https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
アクセス:福井駅より車で約45分
営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)

コートヤード・バイ・マリオット福井へ

2日目の宿泊先は福井駅前にある『コートヤード・バイ・マリオット福井』さんです。
ディナーと朝食付きのプランを予約したので、ゆっくりホテルステイをしました。

チェックイン後にディナーをしにレストランへ向かいます。
電話で事前にバギーの子どもがいると伝えていたので、窓際の席を長男用に空けてくださっていたのでゆっくりとご飯を食べられました。
次男用のキッズプレートには恐竜ナゲット、そして目の前には恐竜がたくさん見える福井駅で子どもも大人も楽しい時間を過ごせました。

夕飯後はみんなでシャワーを浴びて必須業務を完了させました。
長男も次男もさっぱりさせた後は、ホテルの下でピザをテイクアウトとルームアウトでポテトを頼み、EHIKOTOで買ったお酒のお供にしてゆったり過ごしました。

ちなみに我が家は長男も含め添い寝スタイルで寝ています。
お家ではセミダブルをふたつくっつけたベッドで、旅行先でも同じです。

イタズラや寝返りなど怖くないですか?という質問を頂きますが、現時点ではトラブル起きたことはないです。
はじめはどきっとするようなこともありましたが、兄弟に物理的な壁を作るのには抵抗があったので、なぜお兄ちゃんには呼吸器がついているのか、イタズラしたらどうなるのかを繰り返し説明をしました。

そして現在は、朝になると母や父を乗り越えて兄の横にいる次男の出来上がりです。
なぜか長男のことは乗り越えない次男です。

【コートヤード・バイ・マリオット福井】
住所:福井県福井市中央1丁目3−5
WEBサイト:https://www.marriott.com/ja/hotels/kmqcy-courtyard-fukui/
アクセス:福井駅より徒歩5分
宿泊料金:大人2名/1泊(合計) 13,552 円 ~ 81,070 円

恐竜博物館から東京へ

とうとう3日目です。
東京に帰る前に恐竜博物館へ行きます。

GW最終日ということもあり、チケットも朝イチの時間帯で確保できました。

到着し、昨日の出来事から学んだ我が家は、まずは限定商品を買いに向かいました。
我が家が購入したのは フクイラプトル と フクイベナートル の人形です。
限定トミカという言葉に弱い母は欲しいと思いましたが、次男が我慢するといってたので尊重して人形のみにしました。

あわよくば博物館内のレストランにも行きたいねと話していたのですが、10時だしお土産の後でいいよねと話していざレジから帰ると列が……。

警備員さんに聞くと最後尾は60分くらいですかねと言われてしまい、諦めました。
もう少し時間はあるし何か軽食食べてから東京へ帰りたいと思い、1日目に目の前で売り切れたランチBOXをテイクアウトして食べました。

ランチBOXにはおまけもついているので次男は大喜びでした。
帰りは石川方面で海沿いを通って帰宅しました。

恐竜博物館まとめ

実は福井駅周辺散策の際にダイノソーゲートというお店に行ったのですが、お店の方に「かつやま恐竜の森は1日では全部見切れないから、2日かけるのはいい案ですね!」と言われていました。
行った後に情報を調べ直すと「こんなところもあったの!?」と思わされるほどの内容の濃さを実感するたびに、お店の方のお言葉を思い出します。

そんなかつやま恐竜の森を、少しでも攻略するコツを我が家流でまとめてみましたので、是非参考にしてみてください:)

・博物館は事前予約制なのを忘れない
・駐車場までの渋滞を考えて最低でも1時間前に現地到着の想定で移動する
・駐車場までの渋滞中、お手洗いはいくつかあるので事前にチェックしておく
・連休初日は博物館の混雑がよりひどいので、それ以外のコーナーで遊ぶ
・博物館は開場と同じ時間を予約する
・博物館内のレストランに必ず行きたい方は入場してすぐに行く
・博物館限定アイテムは展示を見る前に買う

大型連休や長期休暇の時期、お子さんのリクエストに応えて恐竜博物館へ行こう!となるご家庭も多いはずです。
ぜひ我が家の反省点を活かして最大に楽しんでください:)

ここまでお読みくださり有難うございました。
素敵な旅をお子さんとお過ごしください!

情報協力

Shiori

東京都在住の年子の母です。次男が生まれて一カ月の時、長男が隠れていた難病により脳症を発症し、現在は重症心身障害児として生活をしています。
もともと外出が大好きな家族だったので「今できること」を大切に、外出を楽しんでいます。

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