2025年10月28日、先輩家族のリアルな旅行体験談を聞ける会を開催しました。
今回お話を伺ったのは、東京にお住まいの大津和沙さん。8歳の息子さんと、年長の娘さんを育てる4人家族のお母さんです。
息子さんは、24時間人工呼吸器を使っていたり、胃瘻(いろう)からの栄養注入が必要だったりと、日常的なケアが欠かせません。それでも大津さんご一家は、「障害を理由に諦めない」という想いから、家族でのお出かけの時間を大切にされています。
当日は、たくさんの写真とともに、家族旅行のエピソードを語ってくださいました。

お出かけを始めたきっかけ
実は、はじめから積極的にお出かけをしていたわけではなかった、と大津さん。そんな大津さんを動かしたのは、娘さんが3歳の頃にこぼした「◯◯ちゃん(息子さん)のせいで行けないところ多くてヤダ」という一言でした。その言葉にハッとして、まずは車で1時間半の横浜のアンパンマンミュージアムへ。バッテリーの時間のことなど不安もありましたが、子どもたちの喜ぶ姿を見て、沢山出かけるようになったそうです。
大津さんのお出かけの工夫
近場から遠方の旅行まで、沢山のおでかけをされている大津さん。
思い出を、たくさんの写真とともに紹介してくださいました。
その中で大津さんが実践されている4つの工夫をご紹介します。
1.事前に電話でしっかり確認
出かける際には、必ず施設に電話し、現地の様子を確認。
「駐車場から近いかな?」「バリアフリーはどうなっている?」「車いすでも利用できる?」設備だけでなく、問い合わせの相手の反応も参考にしているそうです。
3年前から毎年行っているというスキー場についても、下見の代わりに電話で念入りに確認。ソリ遊びが大好きという息子さん。家族皆で雪山を楽しんでおられるとか。

2.工夫いっぱいの装備
プールや海に行くときは、バギーの代わりに「キャリーワゴン」が大活躍!ランタン用のフックに加温加湿器の注射用水を吊るして移動します。

娘さんが大好きというフルーツ狩りでは、外出先でも息子さんが旬の味覚を楽しめるようミキサーを持ち歩き、現場でペースト状にして注入。

バギーにはバッテリーを積んでいます。遠出の際は必ず5つ(災害用2つ、外出用3つ)全てを車に用意。2日間ほどはこれで大丈夫とのこと。
参加者より、荷造りのポイントについても質問がありました。大津さんは、「これさえあれば大丈夫!」というお泊まりセットを常備しているので、荷造りのハードルはあまり高くないそうです。
3.行き先の設備をうまく利用!
ディズニーランド、ディズニーシーが大好きという大津さん一家。お気に入りはトイストーリーホテル!また、ランド内で息子さんのケアを行う際には救護室を利用されているとのこと。注入やオムツ交換など、広いスペースで落ち着いてケアが行えるのはありがたいですね。

4.周りを誘って楽しむ「甘え上手」
おでかけや旅行には、友人家族など大人数で行くことも多いそうです。「シリンジ取って」「これを運ぶのお願い」と頼ったり、見守りを分担したり。周りに頼ることで互いの負担を減らし、みんなで楽しい時間を共有しています。
沢山の工夫が詰まったエピソードと、ご家族皆が楽しそうな思い出たっぷりのお写真に、聞いているわたしたちも思わず笑顔になりました!
参加者の感想
アンケートでは
「我が家でもこんなこともできるかな?とかワクワクしました。」
「楽しむことを諦めない家族のポジティブな雰囲気が伝わってきました。」
「友人のお土産話を聞いている感覚になり、どこが良かったか、どうしたら楽しく過ごせるか一緒に話せる時間が有意義でした。」
といった声が寄せられました。
今後の予定
今後の体験談をきく会のお知らせは、ててとて旅行舎ホームページの「イベント」欄に掲載しています。
ぜひ参加をご検討ください!
https://tetetote-travel.jp/event
※本相談会は、第一三共「思いをつなぐ」次世代応援プログラムを受けて実施しています。
